ホームページは作って終わりではなく、作ってからが本当のスタートと言っても過言ではありません。なぜなら、多くの経営者はホームページから集客、そしてお問い合わせ数を増やしたくて作っているからです。

しかしながら、ホームページを作った後に次のような悩みを抱える方が多いです。

  • ホームページからのお問い合わせが一向に増えない
  • 資料請求が全くされない
  • そもそもホームページにアクセスがない

そこでこの記事では、どうすればお問い合わせが増えるのか、お問い合わせが多いホームページはどんな特徴を持っているのかをご紹介します。

お問い合わせが多いホームページ6つの特徴

これまで数十社のクライアントさんのホームページをコンサルティングしてきた経験、そして私が管理しているホームページからわかった、お問い合わせが多いホームページの特徴を6つご紹介します。

  1. コンテンツが充実している
  2. ホームページ内の回遊率が高い
  3. お問い合わせへの導線がわかりやすい
  4. どのページからでもお問い合わせに遷移しやすい
  5. 似た商品でも他社と差別化されている
  6. ベネフィットが明確でわかりやすい
  7. 見込み客の集客に成功している

それぞれの項目をもっと詳しく解説したいと思います。

コンテンツが充実している

多くのクライアントさんを見て分かったのが、ホームページ内のコンテンツが充実していないとせっかく来てくれたお客様のページ離脱率が非常に高いことです。それに加えて、お問い合わせページへのアクセス数も低いことがわかりました。

なぜ離脱率が高くなるかというと、コンテンツが乏しいことからお客様が本当に見たいページが用意されていなく、すぐに興味を失ってしまうからです。例えばコーポレートサイトによくあるような、

  • サービス一覧
  • 会社概要
  • アクセス
  • お問い合わせ

といったホームページの場合、本当にお客様が読みたいコンテンツが用意されているかと言えばそうではないはずです。多くのお客様はお問い合わせまでたどり着くために、例えば商品の特徴や他社との違い、何が優れているのかなどをまずは見ます。

そこでそれらのコンテンツが用意されていなければ、お問い合わせまでたどり着くことは決してないので、必然的に離脱率が高まりお問い合わせが少ないホームページになってしまいます。

ホームページ内の回遊率が高い

Googleアナリティクスを見たとき、お問い合わせが少ないホームページは[ページ/セッション]がほぼ「1」に近かったです。

Googleアナリティクス 1
Googleアナリティクス 2

逆にクライアントさんでお問い合わせが増えてきているホームページでは、ページ/セッションが「1.4」を超えているパターンが多く見られました。このページ/セッションは、どのくらい他のページを見ているかの指標であり、「1」の場合1ページだけ見て帰るということになります。

「1.4」の場合は、仮に100人がアクセスしてきた場合、40人は2ページ見ていると置き換えても良いでしょう。多くのページを見るということは、それだけあなたのホームページに興味があり、お問い合わせまでたどり着く確率が高まりとイコールと捉えてもOKです。

お問い合わせへの導線がわかりやすい

ホームページ集客に成功しているサイトは、お問い合わせへの動線がわかりやすいのが特徴的です。例えば、各種ページのフッター近くに大きくお問い合わせへのバナーリンクを貼っているページを良く見かけることはないでしょうか。

お問い合わせバナー

これならばコンテンツを読み終わったタイミングでお問い合わせへのリンクが貼られているので、ユーザーは見つけやすいでしょう。

よくあるダメな例は、フッターエリアに小さく「お問い合わせ」とリンクを張っているケース。基本的にユーザーはフッター部分を見ることはほぼありません。お問い合わせへの導線をわかりやすくすることで、ユーザーにアクションを起こしてもらいやすくなります。

どのページからでもお問い合わせに遷移しやすい

先程の項目と少し被りますが、どのページからでもお問い合わせに遷移しやすいホームページの構成にするのも大事な要素の一つです。

ヘッダー追尾

例えば、スマホで見たときにヘッダーやフッターが常に追尾してくるようにすると、コンテンツの途中からでもお問い合わせに移動できます。これはパソコンからでも同様の設定ができますので、もし導入したいのであれば、あなたがホームページを作ってもらった業者に依頼しましょう。

似た商品でも他社と差別化されている

当然ながらホームページ内で取り扱っている商品・サービスは、完全オリジナルというケースは少なく、何かしら自社商品と似ているライバル商品があるはずです。

多くのお客様は商品・サービスを購入するときに、[比較・検討]をします。そこで自社商品が他社とにている場合、何かしら差別化要素がなければ価格競争になってしまいます。価格競争に負けたら当然お問い合わせが来ることはありませんので、価格以外での差別化要素を自社の商品・サービスに付与して上げる必要があります。

これは私のクライアントさんでもありましたが、基本的に価格競争は地獄です。

ベネフィットが明確でわかりやすい

ホームページ内に掲載されている商品・サービスは、どのくらいお客様に伝わるように書かれていますでしょうか。

お客様はただ淡々と商品スペックだけ載せられているページを見ても、実はあまりピンと来ないケースが多いです。そこで大事になってくるのが、ベネフィットの明確化。ベネフィットを商品紹介ページ内に明示することで、お客様の反応率が変わり、お問い合わせが増えるパターンが多かったです。

見込み客の集客に成功している

最後にお伝えしたいのは、集客の基本でる[見込み客の確保]が出来ているかを確認して下さい。

ホームページ内に掲載されている内容が、もしかするとあなたが買ってもらいたいと想像するお客様とズレている可能性があります。ですので、その時はペルソナ設定を見直して、見込み客を集客できるコンテンツがホームページに用意されているかをチェックしましょう。

ホームページにお問い合わせを増やすために今すぐ実践できること

今すぐ実践できること

ここまでお問い合わせの多いホームページの特徴をまとめてきましたが、基本的に前章で紹介した内容を自社のホームページへ反映すると、効果は徐々に現れてきます。

しかしながら、項目によっては今すぐ出来ない内容もあるかと思いますので、ここでは、今すぐ実践できる改善案をいくつかご紹介します。

商品・サービスの特徴や強みを洗い出す

ホームページ自体に修正を掛ける前に取り組んでおきたいのが、商品・サービスの特徴や強みを再確認してそれをメモしておくことです。

集客できない、お問い合わせが増えないホームページにありがちなのが、自社商品を実はよくわかっておらずコンテンツを作っているケース。最低限次のことを確認して、自社商品・サービスを理解しましょう。

  • 商品のスペック
  • 商品のターゲット年齢
  • 性別
  • 他社との違い
  • ベネフィット

これらを洗い出すだけでも、ホームページ内のコンテンツ内容がガラっと変わってきます。

お問い合わせへのリンクをわかりやすい場所に設置する

お問い合わせへのリンクはわかりやすい場所に設置して、誘導を促しましょう。例えば、次のような場所にお問い合わせリンクが有ると比較的わかりやすいです。

  • メインコンテンツのすぐ下
  • 追尾ヘッダー or フッター

加えて電話番号を一緒に設置するのも効果的です。特に予約を伴う業種だと、メールでのお問い合わせ以外にも電話でのお問い合わせを受け付けたほうが良いでしょう。

電話はワンタッチで掛けられるように「tel:0000-00-0000」のようなリンクの設定をおすすめします。

まとめ

この記事では、お問い合わせが多いホームページの作り方をご紹介してきました。

一つ一つ取り組んで行く必要があるのですぐに結果は出ませんが、3ヶ月後・半年後を見据えながら辛抱強くホームページの改善に取り組んでいきましょう。